井草実業が解説。ゴミ処理問題を対処するには?

現代におけるゴミは多種多様

家庭や工場にお店など至るところで毎日廃棄されているゴミですが、それを処理するための課題は山積みです。
現代におけるゴミは多種多様であるため、それに対応するための複雑な処置が必要になります。

廃棄されたゴミは通る経路は違えど、最終処分場というところへ回されます。
最終処分場にはただ積み上げる形のものや土地を掘り返して埋めるもの、衛生面に気を付けなければならないものなど様々な種類がありますが、基本的には廃止してから10年単位を見越しての再利用を含めた計画が立てられます。

ここで疎かになると、虫などの生物が大量発生したり熱を持ち始めることがあります。
フィリピンのマニラにある処分場が自然発火したことは、世界的に知られています。

もちろんリサイクルできるものは再資源として使用されますが、アルミやスチールの缶といった金属類、ガラスや紙に機械類など大体が溶かして新しい形にするため、廃棄されるゴミと比べれば微々たるものです。

そんな程度では追いつかず、さらに候補地を決定するのにも非常に手間がかかるため、最終処分場の不足はいつまでたってもゴミ処理問題とは切っても切り離せません。

戦前あたりはまだゴミの種類も複雑でなく、分別が簡単でした。
なおかつ再利用できるものも多かったため、捨てられたゴミの中から使用可能なものを選んで売るというサイクルも見られました。

一般廃棄物と産業廃棄物に分けることができる

そのあたりで見られるゴミの問題は、衛生面が主なものでした。
その対処が、本格的なゴミ処理の初期の形とも言えるでしょう。
そして戦後になると日本の民間で技術の急速な発展が進み、その流れで現代は多くのものを作って数を売らなければならない仕組みが出来上がっています。

そうすると自然にゴミの量も増えていき、ジャンルが広がった業種から様々な種類が排出されるゴミ処理問題へと発展しました。

現在ゴミは、一般廃棄物と産業廃棄物に分けることができます。
そして産業廃棄物を処理するためには、自治体から特別な許可を得る必要があります。
ゴミ処理問題を解決するにはこの両方をなんとかしなければいけません。

家庭ゴミに関係するもので最も身近に感じられる問題は、ダイオキシンでしょう。
ダイオキシンとは塩素を含む物質を燃焼させた時に発生する物質複数の総称で、いずれも非常に毒性が高いものです。
そして発生する場として最も多いのは、ゴミ処理場です。

ダイオキシンは800度以下の温度で発生する物質

ダイオキシンは800度以下の温度で発生する物質であるため、それより高温で完全燃焼させれば発生を抑えることができます。
そして高温の後は800度以下で燃焼させないように急速に冷やして対処されます。

そしてそれに加えてダイオキシンを吸着させる物質を使用したり、ろ過するなど複数の処置を要します。
そうして大気中のダイオキシン濃度は急激に減少しました。

これほど複雑な工程を要するほど、ダイオキシンは厄介な物質です。
しかしこうして技術的にも解決策は実現されています。

産業廃棄物に関する問題で大きなものは、廃棄されたゴミが然るべき処理をされないということです。
不法投棄や処理の不完全さなど、処理にかかる費用を浮かすためにおこなわれます。

そうすればゴミ処理に対する印象が悪化するという点で、家庭の方にも悪影響が出てしまいます。
企業がルールを守らないなら、家庭でも守らなくても良いのではないかという考え方をされてしまいます。

リデュース・リユース・リサイクルの3R

現代でゴミ処理問題の対策としておこなわれているのは、リデュース・リユース・リサイクルの3Rで、ゴミその物を減らしながら使える物はそのまま使い、そうでないものでも違う形で使えるようにしようというものです。

そうして大量生産・大量廃棄の流れから脱却し、正しい廃棄によって循環出来る社会が目指されています。
3Rの中では、ゴミを減らすリデュースと再使用するリユースが特に重視されます。
リサイクルにはそれだけコストがかかるからです。

その他にも様々なキャンペーンの実施やイベントの開催、ロゴの作成など色々な取り組みがなされています。
このようにゴミ処理問題を解決する策は練られていますが、その内容からもわかるように多くの人が理解していることが重要です。

ダイオキシンが発生しにくくなった世の中とはいえ、何でもまとめて燃やしてしまえば良いというわけではありません。
いたるところに置かれているリサイクルボックスを利用すれば、ゴミとして廃棄されてしまうものを資源に変えられます。
ダイオキシン問題から必要とされていた分別を、今は資源面で重要視しなければいけません。

そして産業廃棄物に対しても循環できる形を実現させるために、ルールを守らない事業者に対する罰則強化や、より優良な処理施設を作るための支援などがおこなわれています。
産業廃棄物を処理し終わるまでの段階を、可視化になるような仕組みも進行中です。

環境に対する意識は世界の方が高いので、彼らに認められるような社会となる必要があります。
未だゴミ処理問題に関する対策は、日本では発展途上の段階です。

井草実業許可証より抜粋